クレジットカードとはなんなのか

「クレジットカード」とはいわゆる「信販」です。信販とは、「信用販売」の略です。何か高額な買い物をしたことがある方は「ローン」を組んだことはないでしょうか。その「ローン」も信販です。「一度に支払うと大変でしょうから月賦でいいですよ。そのかわり少し利息をいただきます」というような支払いスタイルです。車、そして住宅などの高額な買い物では一括で代金を支払うことが難しいことがあります。それでも家やマンションを買いたい、車に乗りたい。支払うことができるような貯金ができるのは何年も先だ・・・・という場合に、よく適用する支払いスタイルです。実際には、「住宅購入」などではそれを一括で支払っているようなケースは稀です。その売買契約のほとんどが、「信販」です。「住宅ローンがあと何年・・・・」という話は、社会人になるとよく聞くようになります。実際に住宅を購入した諸先輩方が話題にすることも多いでしょう。

通常、車や住宅の信販の際は、その個人に対して「与信」ということが行われます。「与信」とは、請求先の「支払い能力」のみきわめです。30年のローンでこの住宅を売るが、はたして本当に支払いができるのだろうか。ということをみきわめるためのものです。それはさまざまな指標で行われます。基本になるのは「年収」ですが、それに加えて勤続年数なども指標にいれられます。一時的にいい給料をもらっているのではないか、ということを疑うのです。誰もが「生活」する中で必要なお金というものがあります。今は子供がいなくても、ゆくゆくは家族を持つでしょうし、育児のために必要なお金というものもだいたい相場があります。その人の生活環境、仕事、そして年齢などから、「本当に継続的に支払いができるのかどうか」をみきわめるのです。

それはどのような信販でも同じです。また、「○○クレジット」という関連の別法人が与信を担当することが多いです。なぜ別法人なのかというと、それだけ「煩雑」であるからです。与信調査ではこれまでの他のクレジットでの支払い実績なども参照されます。

そのような与信は通常、少額の買い物では行なってくれません。電化製品などは独自の分割方式を備えている店舗もありますが、例えば衣服などはその限りではありません。そして、累計すれば結構な金額になるけれども、ひとつひとつの会計はたいしたことがない場合も多いものです。それでも、その時の経済状況では「信販」にしてもらって分割で支払いたいということがあります。
「クレジットカード」はそれを実現します。

簡単にいえば、その人の支払を「立て替える」のです。立て替えて購入先の店舗に支払い、その分を信販として別途利用者から徴収するのです。これはそのクレジットカード会社と提携した店舗であればどこでも、いくらでも利用が可能なものです。クレジットカード会社はその人の支払い能力などをこれまでの支払い実績などで判断し、優良であれば支払い限度額を引き上げたりすることもあります。その多くが100万円前後だと思います。クレジットカードを使えば、日々の買い物からちょっとした贅沢品まで、「信販」で購入することができるのです。また、それは「今財布にお金がない」という突発的な事態にも対応できる応用力を持つことができるということでもあります。