現在のクレジットカードの機能自体は、「ネットワーク」の利用が不可欠なものです。オンラインでカードセンターと更新し、そのカードが利用可能なものであるかどうかが確かめられます。そのプロセスがなければ、限度額を超えたカードでショッピングができてしまうことになりますから、それは大前提です。そのような「通信」のインフラを背景にしていますから、クレジットカードはもともと「ネットワーク」との親和性が高いのです。オンラインショッピングでカード番号などの情報を入力するだけでそのカードの利用状態、決済可否を判断することができることも、それを象徴しています。

さらに、現在ではインターネットの回線自体、そしてそれを接続するパソコンなどの情報端末自体が高性能になったため、自身のクレジットカードの利用履歴、さらには請求明細などをオンラインで確認することも可能になっています。ほとんどのクレジットカード会社で別途登録が必要になることではありますが、自身のカード情報を参照するための「マイページ」へアクセスし、利用可能額、その月の請求予定額、そしてこれまでの利用履歴などを参照することができるのです。

通常のカードの利用であれば、その月の請求分が「明細書」として送られてくるだけになります。もちろん、毎月しっかりと管理していれば、計画的な利用が可能ですが、頻繁にカードを使うことの多い人は、使用しているうちに「今どれだけ利用したかな？」ということを見失ってしまいがちです。たしかにレジでクレジット決済を行う際に、利用控えをもらうものですが、それもなくしてしまえばもはや明細が届くまで自分のカード利用状況がわからなくなってしまうのです。「いざ！」という時に限度額を超えてしまっていたらどうしよう・・・。という不安に悩まされることになります。

そのようなリスクを完全に解消できるのが、オンラインでの利用状況の確認です。タイムラグは多少発生することが多いようですが、それでも自身の利用状況を一覧で確認することができます。また、そのカードでたまった「ポイント」の確認やそのポイントの交換などの手続きも行うことが可能であることも多いです。自分の経済状態に合わせて返済額を調整したり、カード利用の目安をつけたりすることができます。

このようにオンラインで利用状況を細かく確認していれば、「いつのまにか限度額を超えている」というようなことが起こらないのではと思います。より計画的にクレジットカードを利用するためにも、インターネットで自分の利用状況をチェックする癖はつけたほうがいいのではないでしょうか。

クレジットカード利用の大原則は「いつかそれを支払う」ということにあります。分割しても、リボにしても、原資は残ったまま、さらに利息が追加されるのです。その現実から目を逸らさないためにも、自身のカード利用の状況は細かくチェックすることをおすすめします。自身で実感してみないと、「負債」がどれほどあるのか、ということを把握できないからです。なまじ月々の負担が少ないばかりに、カードに頼る癖をつけないためでもあります。カードの利用分は丸ごと「借金である」ということをしっかりと自覚しましょう。