限度額いっぱい!どうしよう?
クレジットカードには、必ずひとりひとりの「信用」に基づいた「限度額」が設定されています。限度額がなければ、カードを際限なく使えてしまうことになります。そのような状態では、たとえば「リボルビング払い」の場合、毎月支払う額は一定額なのに負債だけどんどん膨れていくことになります。いつかは返済しなければいけないクレジットカードの利用分ですが、その「いつか」がいつになるのかがまったく見えなくなってしまうのです。
クレジットカードの限度額はときには煩わしいものです。クレジットカードを頻繁に使用する方にとっては、もはやクレジットカードは支出を計算できる便利なものになっているのではないでしょうか。クレジットカードを上手に使って家計の負担を平均的にならすということは、案外広く用いられていることです。分割払いやリボルビング払いは、一度に支出が固まらないようにするためにはもってこいの「調整」方法です。うまく使えば、突然の入院時や、転職などの際に「収入が激減する」という事態に陥っても何とか乗り切ることができるかもしれません。
最近はあまり経済状態が良いというはなしを聞きません。いわゆる「リーマンショック」以降、収入が目減りしてしまったという方も多いのではないでしょうか。毎月の給料は減らなくても、「ボーナス」が減った、あるいはなくなった、という方は少なくありません。そのような方は「当座の生活には問題はないけれど、年に二回のちょっとした贅沢ができなくなった」と感じているのではなでしょうか。ボーナスがでたときには思い切った買い物をしていたけれど、それがなくなった今はちょっと・・・という具合いです。そのような方にとっても「クレジットカード」は頼れる存在なのです。
そんなクレジットカードの「限度額」がいっぱいになるということは、「利用が出来なくなる」ということです。「利用できない」とは、レジでクレジットカードを提示してもそれでは支払えないということです。なぜわかるのかというと、店員がクレジットカードを専用のリーダーに通した際に、「センター」から「使えない」という返答がくるのです。その際、クレジットカードを預けている店員には「カードの限度額がいっぱい」などということはわかりません。わかるのは、そのクレジットカードでは「支払えない」ということだけです。
はじめて、そのように使おうとしてクレジットカードが使えなかった場合、利用者はとても焦ってしまうことでしょう。これは自身のクレジットカードの利用状況をしっかりと把握していれば未然に防げたはずのトラブルです。「トラブル」ではなく、当然のことです。利用限度額が無限のクレジットカードなどは存在しません。カード会社に問い合わせも「限度額がいっぱいです」という返答が来るだけです。限度額近くになっても特に「警告」のようなものはもらえないのが通常ですから、これは利用者の「うっかり」ということになります。
限度額に達してしまったクレジットカードが再び使えるようになるためには、「支払う」しかありません。毎月の支払い日は決まっているはずですから、その日がすぎれば自然とまた使えるようになります。限度額が超えてしまうと次回引き落としまでは使うことができませんから、くれぐれも利用分に関しては注意するようにしたいものです。