どこのカード会社を選ぶのか
クレジットカードを作成するとき、それも初めて作るときに、「どこの会社のカードにしようか」ということに迷うと思います。クレジットカードにもさまざまな種類がありますから、どのようにして選んだら良いのかわからなくなってしまうのはよくわかります。どうせ利用するのであれば、「お得」に使いたいものです。ですが、「なにがお得なのか」もなかなか判断出来ないのではないでしょうか。
極端な話、クレジットカードの「金利」はどれも大差ありません。どのクレジットカードもだいたい15パーセントです。ですから、「金利」でクレジットカードを選ぶのはやめた方がいいでしょう。やはりクレジットカード会社、そしてカードのタイプを選ぶのはその「機能」を見なければいけません。それではどのような機能があるのでしょうか。クレジットカードはどれも複雑な機能がついていて、なかなかその特長をつかむことができません。そして、その機能を実際にすべて使うわけでもないはずです。
自分がどのようにしてそのクレジットカードを使いたいのかを考えてみましょう。それにはまず「利用シーン」を想定する必要があります。そもそもクレジットカードを使うのは「いつ」なのか。そして「どこで」なのか。さらには「なぜ」、「なんのために」なのかということです。それを想定し、自分がなぜクレジットカードが必要なのかを改めて考えるといいのではないでしょうか。
「海外旅行に度々行く」という方は「海外でも使えるクレジットカード」が絶対条件になるでしょう。「経済的にあまりゆとりがないから、支払いはリボルビング式がいい」という方には、リボルビング式専用カードが適しています。「仕事で電車に乗ることが多い」という方は、電子乗車券にもなるクレジットカードが最適です。ネットショッピングを頻繁に利用する方はネットショッピングのポイントに還元できたり、直接貯められるようなクレジットカードがいいです。
クレジットカードの金利はほぼ変わることはないので、そのように「プラスワン」の付加価値で選ぶのが良いでしょう。クレジットカードをあまり使わないという方から、頻繁に使用する方、そしてそれぞれの「ふところ事情」もさまざまなわけですから、自分がいちばん使いやすいクレジットカードがいいのです。「使ってみないとわからない」と思うかもしれませんが、クレジットカードの使い勝手などはどれも変わりません。支払方法はどれも一緒です。「ネットで利用状況が見れるのか」、「付帯価値はなんなのか」、「会員に対するなんらかの優遇措置はあるのか」、など、シンプルな基準で探すのがいいでしょう。
「限度額」に関してはどのクレジットカードでも変わりません。なぜなら、どのクレジットカード会社と契約しても、契約者本人の「経済状況」は同じだからです。「どこどこは与信が優しい」などということはあまりありません。そして、より高い限度額を目指す意味も特にありません。「繰り越す」という前提でカードを乱用してしまうと、あとあと大変なことになるからです。
クレジットカードはたしかに便利なアイテムです。現金がなくても買い物ができる。支払いを分割できる。オンラインでも使い勝手がいい。となると、誰でも持ちたくなるでしょう。ですが、分割やリボルビングでの利用には必ず「金利」がついて回るということを忘れてはいけません。「便利に使う」とうことと、「支払いを延ばす」ことは別なのです。