限度額はしっかりと把握しよう
クレジットカードを利用し続ける際にもっとも大切なことはその「限度額」です。信販であるクレジットカードには、それぞれの契約者ごとの「与信額」があります。それは契約時に登録した収入や勤続年数の情報で判断されています。また、利用を続けていくうちにその利用実績からその「信用」が増して
いきます。そうすることによって、徐々に限度額は大きくなっていくのです。もちろん、契約時に大きな信用を得ることが出来れば、はじめから限度額の大きなカードを作ることもできます。
クレジットカードで貸付してもらえる金額はおおよそ年収の3分の1であると捉えておけばいいのではないでしょうか。それを基本値として、さまざまな要因からマイナスポイントが加算されるのです。クレジットカードの与信で最も重要なのはそれまでの信販での支払い実績です。車のローンや住宅ローンなどで支払いに遅滞が生じていたり、あるいは支払っていなかったりすると、いわゆる「ブラックリスト」に記録されてしまうことになります。サラ金での借入でない限り、それまでの信販での実績はすべて記録されていると考えたほうがいいでしょう。そのような実績はなによりも最重要視されます。
次に加味されるのは勤続年数です。これはシンプルに「長い方がいい」ということになります。契約しようとしている人が「どこに務めているか」ということとあわせて、勤続年数は不思議と重要視されるのです。例えば、「働き始めて2ヶ月」ということであればまだ試用期間ですが、「働いて10年」であればもうベテランです。使用期間中の新人よりも、ベテランの方が社会的に信用されることは当たり前なのではないでしょうか。それらはすぐにどうにか出来るような問題ではないので、クレジットカード会社の審査に委ねるしかないのです。
「社会的な信用」というのはそう簡単に確保できるようなものではなく、日々の支払いや仕事など、少しずつ積み重ねていくものですから、急に「ゴールドカードが欲しい」ということは到底ムリです。ですから、与信によって与えられた限度額ないで、そのカードを使っていくしかありません。そうはいっても、通常の利用であれば100万円の限度額もあれば十分なのではないでしょうか。そして限度額いっぱいに使い切ることもなかなか少ないのではないでしょうか。クレジットカードはあくまでも緊急時の備え、そして海外旅行などのときにしか使わない、という方も多いものです。
どのような利用方法でも、その限度額以上の利用はとっさにはできません。利用限度額は一時的に伸ばしたりすることはできますが、どちらにしてもレジで支払う時に急に引き上げることはできません。クレジットカードを比較的頻繁に利用する方は、この「限度額」はしっかりと抑えておかなければ、ある日突然クレジットカードが使えなくなってしまいます。レジではずかしい思いをするだけではなく、その時に現金の手持ちがないのであれば、そのショッピングは成立しなくなくなります。
そのような事態を防ぐためにも、自分のカードの限度額、そして利用状況はしっかりと把握しておきたいものです。自分がいくら使っているのか、そしてあといくら使えるのか、ということは、クレジットカードを利用する上で最も需要なことなのです。